河南省登封市の「天地の中」は少林寺にまつわる建築物の集まりで、漢・魏・唐・宋・明・元・明・清と中国2000年の歴史のうち各時代の建築物の特徴を目にすることができる。
小室闕・启母闕は中国最古の祈祷のための建物であるり、周公測景台・観星台は中国最古の天文台とされる。
このほかに、礼儀や儒・仏・道教といった信仰にまつわる建築物もあり、歴史や芸術面だけでなくその科学性・継承してきた文化面においても重要な遺産とされている。
【启母闕】
登封市より西北2km嵩山万歳嶺にあり、漢代のもの。启母闕への神の通る道(神道)の入口だったとされ、両脇に残る積まれたレンガには人や動物の他、火を噴く様子や祭り、冠をかぶった龍などの絵や彫刻が施されている。
【観星台】
登封市より東南13km告成鎮周公廟にあり、現存する最古の天文台とされる。
高さ12m。夏至の日照時間や北極星の高さなどを観測。元代に制定された「授時暦」ではすでに1年365日と観測されていた。
陽の影により時を記した測景台(幅1.8m×高さ約2m×厚さ0.5m)もここに残っている。
【会善寺】
登封市より西北6km嵩山積翠嶺にあり、もとは魏代・孝文帝の離宮として建てられた。唐代・則天武后が安禅和尚を尋ねに訪れたこともある。
【嵩岳寺塔】
登封市より西北5km嵩山嵩岳寺にあり、北魏・宣武帝の離宮だったが後に仏教寺院とされた。
【少林寺】
登封市より西北13km少室山向かいの太室山にあり、いわずと知れた少林寺拳法発祥の地。
496年北魏の孝文帝がインド人僧侶のため建てたのが始まり。
その後幾度となく燃やされ、争いに巻き込まれながらも、再建と増築を繰り返し現存のものにいたる。
建造物は「常住院(通称少林寺)」「塔林(墓)」「初祖庵」の3部分に分けられる。