長江三峡下りの中間、巫峡に差し掛かる場所にある大寧河は「小三峡(ミニ三峡)」と呼ばれています。全長143km、長江との合流地点から「龍門峡(別名:羅門峡)」「巴霧峡(別名:鉄棺峡)」「滴翠峡」があり、長江三峡に比べ規模は小さめですが、その景色、繊細な風情はまた違った趣を楽しませてくれます。
三峡ダムの完成後、水位が40m上昇したことにより浅く険しかった流れが改善され、より遊覧しやすくなりました。 世界最古とされる龍門峡の桟道など、一部の観光ポイントが沈んでしまった反面、以前は船では行けなかった「滴水峡」まで遊覧できるようになり、遠くて見づらかった絶壁に置かれた棺桶(懸棺)も見やすくなりました。
長江三峡を遊覧する豪華クルーザー(80~150名乗り)では、小・中型船に乗り換えて小三峡を遊覧するコース(約3時間半)や、毎年11月~12月には紅葉スポットとしても人気を集めています。
【龍門峡】
小三峡の入り口、両側に山が向かい合い、まるで長江三峡の瞿塘峡のよう。峡内に184mの橋「龍門橋」があり、龍門のように見えます。水底の落差が激しく、水量の多いときには流れが激しくなります。
龍門峡出口辺りは「銀窩灘」と呼ばれ、水位が上昇する以前、流れが険しく多くの船が転覆し、河底の財宝を取りに行く場所と言われました。
【巴霧峡】
全長10km、峡内の河を「巴霧河」といいます。いろんな形の鍾乳石や両岸から聞こえる野生のサルの鳴き声などが見所。水位上昇前、東側の岸の絶壁に戦国時代の巴国人の鉄製の棺桶が見られたことから、別名「鉄棺峡」とも呼ばれています。
【滴翠峡】
全長20㎞、とても神秘的な景色で有名なところです。両岸の絶壁に小さな穴があり、そこから流れ出る水は鍾乳石をつたって落ち、夏には5-6mほどの滝になります。また、絶壁から水が吹き出ている場所もあり、水しぶきが霧になって降ってきます。
水位上昇前は船で船で行けなかった、「馬渡河」は更に小さな三峡「小小三峡」と呼ばれています。