1400年の歴史・仏教彫刻の通過地点
【入場時間】8:00-18:00
安岳石刻は、山西省の雲岡石刻、河南省の龍門石刻、世界遺産である重慶市の大足石刻にも劣らないほどの迫力を持ち、漢詩の「南朝四百八十寺、多少楼台煙雨中」という中国では有名な歌にも詠まれたほどです。
石刻はそれぞれ滑らかな曲線で表現され、仏像や石刻に表された人々の表情はとても穏やかで見る者の心を和ませます。
1400年の歴史を誇る安岳石刻は雲岡石刻と龍門石刻の風潮をを継承し、大足石刻へ伝承した重要な役割を果たしたと言われています。
●地理●
四川省資陽市安岳県 (成都市より東方、約150km 車で2時間半)
(重慶市より西方、約140km 車で2時間半)
安岳県内約300箇所に分布
●概要●
比較的仏像が多く、芸術性も高く、代表的な石刻群は7箇所。
国の重要文化財 : 臥佛院・毘盧洞
四川省の重要文化財 : 円覚洞・玄妙観・千仏寨・華厳洞・名山寺
中国古代石刻芸術の宝庫と言われ、その多くは、石刻芸術の最盛期に造られた作品。
高い彫刻芸術で表現され、彫像の風格には魏晋時代の気骨も感じられます。
大部分は、体格がふくよかで、穏やかな美しさを持つ唐代の風格であり、
安岳人特有の
ずば抜けた技法と生活に対する洞察力により大胆に表現された独創的な風格が感じられます。
●歴史●
| 南北朝時代の紀元521年 | 盛んな仏教時代より建設が始まる |
| 唐の最盛期から北宋時代 | 最盛期を迎える |
| 現在 | ほぼ完全な状態で保存されている |
【臥仏院 涅槃像】 中国重点文物
地 理:安岳県八廟郷臥佛溝、安岳県から39km
建立時期:未確定、唐代貞元年間(紀元785~805)にはすでに存在。
設 計:高さ約20メートルの砂岩の中に嵌めてあり、全長23メートル、中国で一番長い全身仏像。
概 要:頭を石枕に付け、両の目を軽く閉じ、イヤリングをし、安らかに横たわる。全体的にとても合理的なつくりで、高度な削り・刻み・
彫りといった彫刻技術が駆使されてる。涅槃像の両側と対面の岩石には91の仏の洞窟と40万字の仏教教義が刻まれている。
観光方法:安岳から50分ほど舗装された道路を走り、八廟郷埠頭より渡し舟で40分、臥仏院の船着場で下船し徒歩200m。
(但し、2007年8月より修復工事中)
【圓覚洞】 四川省重点文物保護単位
入場時間:夏季/ 8:00~18:00 冬季/ 8:30~17:30
地 理:安岳県、安岳県から東方約2kmの雲居山
概 要:1961年に四川省の重要文化財に指定される。唐・宋時代の摩崖仏像(崖を彫って作った像)が103点、仏像は全部で1933体。
見 所:鉱物顔料で塗られた色彩がきれいに保存されている円覚道場、高さ6.2mの北宋時代の貴婦人服装をまとった
華やかな静瓶観音菩薩、後壁に漫珠沙華の花が彫刻された荘厳な阿弥陀仏、唐時代の絢爛さ極まる高さ6.2m
の宋代の大勢至菩薩など。
【千仏寨】 四川省重点文物保護単位
地 理:安岳県から西方約3㎞、カ島村大雲山山頂
概 要:現存仏像は3061体、洞窟105箇所、唐代石碑2つ、額26個。
見 所:菩薩造像、薬師如来変相図、1956年、四川省重要文化財に指定されるが、仏像は激しく風化。
【華厳洞】 四川省重点文物保護単位
地 理:安岳県から56㎞、赤雲鎮箱蓋山
概 要:現存仏像159体、石碑と額24個(宋代作成)。
見 所:円覚道場(華厳三聖、大乗十菩薩、善財五十三参などの仏像)・大般若洞。1961年、四川省省重点文物に指定。
※ 大足~安岳途中右折の途中にあり、道路状況が良くなく、雨の場合に2kmほど歩行必要。
【毘芦洞】 全国重点文物
開館時間:予約制
地 理:安岳県から50㎞、石羊鎮塔子山、車で約1時間。大足から約30km、約30分。
概 要:現存仏像465体、洞窟20個、石碑と額など32個が存在。
歴 史:936年から944年、毘芦遮那洞建立。(五代十国の時代、唐の後宋朝の前)安岳石刻の中で最も重要な観光価値あり。
見 所:敦煌の観音に基づき、自らの審美感を融合した美しい紫竹観音、西方三聖像、四川省の有名な密教の大師・本尊三化身像など。
特
に紫竹観音造像は造形美観、芸術性が高く、安岳石刻の傑作だと言われる。2001年、国の重要文化財に指定。