四川省奥地に今も残る昔懐かしい蒸気機関車
かつて鉄道の主役であったSL・蒸気機関車。
石炭の減産や電車の普及などのため減少し、中国でも1990年代初頭からディーゼル機関車が大量に導入され、除々に活躍の場を奪わました。
内モンゴル集通線を最後にSLは2005年12月終焉を迎えたとされています。
しかし中国各地にはまだ現役のSLが残り、無煙化され、国内外の注目を集めています。
以前は旧満州鉄道の車両や欧米からの輸入車両を使用していましたが、現在では前進型、建設型、上游型の3車種が主となっています。
【芭石鉄道】
運行区間 |
石渓駅~芭蕉溝駅 | 所要時間 |
2時間半 (往復) |
運行距離 |
19.84km | 開通時期 |
1959年 |
乗車料金 |
普通車両 片道10元 / 往復20元 | 観光用車両 片道30元 / 往復50元 (9:30,14:00発のみ) | |
備考 |
祝祭日には観光専用列車を運行 | 平常は普通車両のみ、もしくは普通・観光用車両の混合 | |
●地理●
四川省南部のケン(牛偏に建)為県 (成都市より南方、約160㎞、車で3時間半)
(楽山市より南方、約60㎞、車で1時間)
●概要●
四川嘉陽集団の所有のため、「嘉陽蒸気機関車」と呼ばれる。
●歴史●
1938年 四川省発の中英合弁会社により作られる。
1958年 石炭運搬のために産業用鉄道として建設。
1990年代 炭鉱閉鎖、後に観光用・庶民の移動手段として客車両のみで運行開始。
●車両形態●
観光用車両 普通車両より一回り大きい茶色の車体にクロスーシート。貨物車に窓をつけたような不揃いの緑色の車両が7輌連結。
全ての駅のホームが同じ側にある為、扉は片側のみ。
座 席 普通車両20席、観光用車両37席。
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【芭溝鎮】
芭溝の炭鉱は1939年イギリスとの合併会社により掘られました。
町の中には炭鉱労働者の為の銭湯、劇場、住宅などがありますが、古色蒼然とした建築が多く、いずれも1950年代に建てられ当時の中国を支援していた旧ソ連の面影を残しています。
建物に文革時代のスローガンも多く、中国人でも数十年前にタイムスリップような感覚になります。
【途中の景色】
鉄道沿線は民家などのどかな景色が続き、段々畑などの風景が現れます。
あちこちに見られる竹林も四川省らしい風景です。山々の風景、春の菜の花に囲まれた村々が心を和ませます。